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【一時間SS】お題:神様のバースデー


【お題:神様のバースデー】


12月24日 午前7時起床

ふわあぁぁ・・・あ、今日はクリスマスイブ・・・だったかしら
とにかく、今日がチャンスよね
そ、その・・・あのダメPに私の良さを思い知らせるにはいい日だわ!


午前9時出社

「おはよー」
「あら、伊織ちゃん、今日は早いのね」
「小鳥こそ、クリスマスイブだっていうのに男の人と一緒じゃないなんて・・・ぷっ」
「てめぇ・・・っ! はっ、いけないわ小鳥、自分を見失っちゃダメなのよ!」
「小鳥・・・いい加減その妄想癖をどうにかしなさいよ・・・それで、プロデューサーはいるかしら?」
「うぅ~ぐすん、あ、プロデューサーさんなら、奥の会議室にいるわよ」
「ありがと、それじゃあまたね~」


午前9時10分 会議室にて

「ふむ、今度の伊織の活動予定について・・・か」

「何悩んでるのよアンタ」
「おうっ!? なんだ伊織かぁー」
「なんだとは何よ、せっかく朝早くから来てあげたっていうのに」
「それは・・・ありがたいけどさ」
「それで、その紙は?」
「ああ、今後の伊織の活動計画書さ、残りの期間でどれだけ伊織を活躍させることができるか、俺の手腕にかかっているところだな」
「へぇ~・・・期待してもいいのよね?」
「ああ、もちろんだ、必ず、トップアイドルにしてやるよ」
「にひひ♪」

「それと・・・あの、今日、時間ある・・・かしら?」
「ん? どうした?」
「水瀬家でクリスマスパーティがあるんだけど・・・アンタもどうかしらって」
「俺かー、そういう場所だと俺浮きそうだからあんま行きたくない・・んだけど」
「そ、そうよね、アンタみたいなのが来る・・場所じゃ、ない、わよね・・・」
「ふむ・・・伊織、お前はどうしたいんだ?」
「えっ?」
「伊織が来て欲しいって言うんなら、行ってやらないこともないぞ?」
「なっ、ば、馬鹿言うんじゃないわよ! べ、別にアンタに来てもらわなくても・・・」
「それじゃあ行かなくていいんだな?」
「うっ・・・いいわ、アンタは来なさい、水瀬伊織としての命令よ」
「へいへい、最初から来て欲しいって言えばいいのに」
「う、うっさいわね! とりあえず、今日の6時からだから、きちんとした格好で来なさいよっ!///」
「ういうい。りょーかい」


午後1時 近くのファミレス

「うっうー! 伊織ちゃんのおごりなんて久しぶりです!」
「まぁたまにはやよいにおどってあげてもいいかなーなんて思ったのよ、好きなものを食べてもいいのよ?」
「ありがとーございまーす! 伊織ちゃん大好きです!」
「ふふっありがとやよい」
「すいませーん、ライスとポテトくださーい」
「やよい・・・もっと豪華なもの頼んでもいいのよ・・・」



「ところで伊織ちゃんはプロデューサーさん誘ったんですか?」
「ん? ええ、まぁそんなとこよ」
「いいなぁーわたしなんてプロデューサーさんにあげるプレゼント代稼ぐのでも毎日大変なのに・・・」
「やよいのとこのプロデューサーも優しいから、心のこもったものでも大丈夫よ、きっと」
「そうですかー? むむむ、難しいです・・・」
「まぁやよいだからねぇ・・・っとそろそろ行くわ、勘定すまして行くけど、他に何か食べる?」
「それじゃあオレンジジュースをもういっぱい・・・いい?」
「ええ、じゃあその分も払って置くわね」
「ありがとーございまーす!」




午後3時 レッスン場

「あらあら~今日は伊織ちゃんの動きがいいわね~」
「あずさがのんびりすぎんのよ! ほら、あずさのとこは半歩左でしょ!」
「あらあら~」
「まったく・・・っと、きゃあ!」
「伊織ちゃん!? 大丈夫かしら~?」
「え、ええ少し足ひねっただけ・・・だから大丈夫よ」
「救急箱持ってくるから、少しそこで待っててね~」

タッタッタッ

「す、少し調子に乗りすぎたかしら・・・でも・・・」

あいつの喜ぶ顔が見たいから

私がオーディションで勝つとあいつが喜んでくれるから

だから私はがんばれる

それが、ずっと続くものじゃなくても

そのぎりぎりまで私はがんばり・・・続ける・・・

「伊織ちゃん?大丈夫?」
「え、ええ、大丈夫よあずさ」
「・・・今日のレッスンはここまでにしましょう?ね?」
「え、今日の予定の半分もやってないわ! ま、まだやれるわ!」
「伊織ちゃん、無理をしても後に響くだけよ、それなら今は休んで次、がんばりましょう?」
「っ・・・うん・・・」






午後5時 水瀬家

「・・・」

ガチャリ

「お嬢様、今日のお召し物ですが・・・」
「わかってるわ、いつものでいいわ」
「せっかくのクリスマスパーティですので、いつものではなく新しいのなんてどうでしょう?」
「いいのよ、どうせこのひねった足じゃダンスも踊れないから、いつものでいいのよ」
「か、かしこまりました・・・」

バタン

「はぁ・・・」
なんでこういうときに限ってへましちゃうんだろう私
今日はクリスマスイブのパーティで
あいつも呼んでるっていうのに・・・





午後7時 水瀬家

「これはこれは水瀬のお嬢様、メリークリスマス」
「ええ、メリークリスマス」
「どうかされましたかな? ご機嫌があまりよろしくないように見えるのですが?」
「別に、なんでもないわ」
「それなら、お嬢様、私と一曲どうでしょうか?」

目の前の男が手を差し出してくる
確か、こいつは水瀬グループと提携してる会社の御曹司だっけ

「ごめんなさい、今はそういう気分ではないの」
「それはそれは、では後ほど、気分がお変わりしだい声をかけていただければ」

こいつと一緒に踊るなんて一生ありえないけどね

はぁ、なんであいつは来ないのよ、6時って言ったのに・・・
まさか、他の女のところなんて・・・
あいつに限ってそんなことないわ、小鳥じゃあるまいし
・・・まぁどちらにせよ、ここにいたら邪魔になるわよね
少し外の空気でも吸いに行こうかしら





「・・・寒い・・・雪でも降るんじゃないのかしら?」

まったく・・・はぁ
なんであんなやつに惚れてしまったんだか
何気なく接してくれるだけなのに・・・
あいつのどこがいいのかしら私
・・・よくわかんない
やよいのとこのプロデューサーもかっこいいし
乗り換えてやろうかしら


「・・・」


「・・・はやく・・・」


「早く、来なさいよ、馬鹿プロデューサー・・・っ」




「おう、呼んだか?」


「っ!?」
「いやーまいったぜ、まさか伊織の家まで結構時間かかるなんて思ってもみなかったぜ」
「な、なによ・・・」
「ほれ、風邪引くぞ、それでも被っとけ」
パサッ
「こ、これ・・・」
「安物だけど、俺が伊織に似合うと思って選んできたコートさ」
「・・・」
「まぁ・・・その、遅れてわるかったな、伊織」
「・・・ふ、ふん! 遅れてきたからには、罰が必要だわ!」
「な、なにぃ!?」
「ほ、ほら、少しかがみなさいよ」
「へいへい、これでいいのか?」
「後は、目を閉じて」

「ういうい」

チュッ

「・・・伊織?」
「な、何・・・///」
「ありがとな」
「~っ!///」
「ほれ、寒いだろ、中行こうぜ」
「そ、そうね、ってイタッ」
「ん?お前・・・レッスンのとき足ひねったって言ってたな」
「今更・・・大丈夫よこんなの」
「まったく・・・高飛車なお嬢様なことで、よいしょっと」

「な、なっ!?///」
「世間で言うお嬢様抱っこって言うやつ?」
「は、恥ずかしいからおろしなさいよっ!」
「嫌だねー足ひねったアイドルを歩かせるプロデューサーなんているものか」
「むっ・・・///」
「それに、ほれ上、見てみ」

「・・・雪?」
「神様のバースデーなりのプレゼントだな、俺らに対してだけど」
「ふ、ふふっ、そうね、そうかもしれないわね」
「明日は雪合戦できるほど積もってればいいなー」
「負けないわよ?」
「言ったな伊織、俺だって負けないさ」

二人で祝おう、神様のバースデー

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ふおお!何て素敵な神様のバースデイ!
伊織さんの内面を見事に表現した、素敵な掌編ですね・・・!
セリフ回しといい、シチュエーションといい、とても伊織らしさが出ているような気が致します。
自分の興味の範疇にない男には社交的な付き合いすら拒むのに、プロデューサー相手ならば雪合戦という庶民的(?)な遊びの誘いにも乗ってしまうあたり、伊織の想いがどれ程強いかが窺われて思わずにやけてしまいます。
意地っ張りで王道な伊織さんを堪能させて頂きました。
素晴らしいSSをありがとうございます!

ポンポンとしたテンポが小気味良く、Pと伊織のやり取りにニヤニヤしました。オーソドックスな流れながら、これを一時間で仕上げたのですから流石です。
こういったベタだけど、という話が思いっきり合うあたりがアイマスらしいと言いますか、こみゃーPの上手さとも思えます。
すばらしいSS、そして私のワガママにお付き合いくださり、ありがとうございました。
プロフィール

こみゃーP

Author:こみゃーP
いろいろとニコマスだったりSSだったり活動してるこみゃーP/雨宮シキです

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