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1時間お題SS「夕焼け」を千早×Pで




なぁ



覚えているか?



あのときもこうやって一緒に夕焼けを見たよな



あのときはまだ新人だったけど



今はもう違うよな



お互い忙しい身で、なかなか連絡も取れないし



だけど、お前の活躍の名声はきちんと届いてるぜ?



新曲を出して歌番組に出たり



バラエティなんかにも最近出るようになったのか



まぁ何にせよ変わったよなお前も



ほんとはさ



きちんと会って伝えたかったけど



そんな暇もない俺たちは境界線上にいるみたいだな



また巡り会える日はくればいいけどな



だから、それまで



忘れよう



お前と一緒にいた日々を



楽しかった時、苦しかった時



全部



心のすみっこに寄せて



普段は気にならないように



それが一番だと思うんだ



お前がどう思うかは知らないけどさ



そうしないとさ、だんだんと辛くなってくるんだ



お前はいっぱしのアイドル



俺はしがないプロデューサー



ここから先は望んじゃいけなかったんだ



お互いを好きになることなんてしなければよかったんだ



今は心の杭にしかならない




辛いさ




でもその分、お前の幸せを願ってる



だからさ



上手くは言い残せなかったけど



幸せになれよ




如月 千早へ



























あなたはどうしてそうも身勝手なんですか?


私たちの恋が杭だったのなら


叩いてでも


埋めてでも


直すのがあなたのやり方だったはず


そのくらいの強引さが


私の心を開いたんですよ


今の私がいるのはプロデューサーのおかげ


会えなくたって


あなたの存在が私の心の支えになっているんです


だから、私は忘れない


あなたのことを、楽しかったことも苦しかったことも


全部忘れない


一緒に見た夕焼けも全部


忘れない


そして取り戻しに行きます


あなたが拒んでも、開かせます


あなたがそうしたように


待っていてください


あの夕日がよく見える公園で


かならず迎えに行きますから



プロデューサーへ




























P「・・・よう、久しぶりだな」


千早「手紙読んでくれたみたいですね」


P「まぁ・・・な」


千早「あなたを取り戻しにきました」


P「・・・そうか」


千早「乗り気ではないのですね」


P「・・・」


千早「・・・少し前の話をしましょう」


P「・・・おう」


千早「あなたは言いましたね、千早のことが好きだって」


P「ああ」


千早「あれは嘘だったんですか?」


P「・・・嘘じゃない、本心だ」


千早「それからあなたの心は変わってしまったんですか?」


P「そんなことは・・・ないさ、今でも千早のことは・・・」


千早「じゃあなんで好きと言ってくれないんですか!」


P「・・・言ったら、それを言ったら、またあの頃の仲に戻ってしまう・・・」


千早「あの頃の何がいけないんですか、何を恐れているんですか・・・」


P「・・・ゴメン」


千早「いつからそんな腑抜けになったんですか! 私をプロデュースしてたときみたいに強引で優しくて私のことを見てくれるプロデュー   サーはどこに行ったんですか!」


P「・・・・・・」


千早「どうして・・・どうして何も言わないんですか! 何も反論してくれないんですか! うっ、うぅ・・・」


P「・・・」


千早「ぐすっ、うう・・・うっ・・・」


P「・・・この夕焼けはあのときと変わらないな」


千早「・・・・・・」


P「俺はさ、お前が幸せになればそれでいいと思ってる、でも、それだけじゃダメみたいだな・・・」


千早「だからっ! 私の幸せはっ!」


P「俺と一緒にいること・・・だろ?」


千早「・・・!」


P「まったく・・・さ、俺も惚れた女泣かすとか最低だけどさ・・・そんな俺でもいい・・・か?」


千早「あたり・・・まえじゃないですか!」


P「・・・そうか、ごめんな、千早、今まで、俺、何も気づけてなかったよ」


千早「ええ・・・だから、これからは気をつけてくださいね・・・?」


P「わかってるって、もう千早を泣かせたりしない、絶対にだ」


千早「ふふっ、その言葉忘れませんよ?」


P「望むところさ!」



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一つ一つの言葉が、染みてきますねぇ
文章一つ一つが重いので、Pと千早の
心情がストレートに伝わってきました

ついったにも書きましたが、ぶつ切りの文章がお互いの遠慮のなさを表現していて良かったです。その場だけで意味が断絶するぐらいの言葉のチョイスって難しいのですが、上手く後半につなげてるのがうまいなあ、と思いました。
突然の企画にお付き合い頂き、ありがとうございましたー。

夕焼けが見える公園というシチュエーションが二人の静かに燃える恋心や懐かしい思い出を暗示しているようで、夕焼けというテーマを見事に消化したSSでした。
そして思いきった行間のあけ方。それが二人がお互いへ宛てた手紙というメッセージの印象を惹きたてているように感じました。お互いが本当に信頼し合っているからこそ伝えられるストレートな表現と感情、素直に感動致しました。
素晴らしいSSありがとうございました!
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こみゃーP

Author:こみゃーP
いろいろとニコマスだったりSSだったり活動してるこみゃーP/雨宮シキです

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